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音楽、映画、アニメ、舞台、など、エンターテイメント界で活躍する注目のアーティストを紹介。

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2022年02月25日放送

日本が誇る歌舞伎界の若き貴公子。

Kataoka Sennosuke (片岡千之助) | 歌舞伎俳優

平成12年(2000年)東京生まれ。
平成15年(2003年)7月大阪松竹座『男女道成寺』の所化で初お目見得。
平成16年(2004年)歌舞伎座にて4歳で初舞台を踏み、2011年、仁左衛門と戦後初の祖父、孫での「連獅子」を実現させる。2012年、12歳から自主公演「千之会」を主催するなど芸事への研鑽を積んでいる。

平成29年(2017年)にはペニンシュラ・パリにて歌舞伎舞踊を披露、また写真家マリオテスティーノの被写体に抜擢される。その後、様々な舞台を勤めながら、令和3年(2021年)歌舞伎座にて3度目となる祖父片岡仁左衛門との連獅子を成し遂げる。
令和2年(2020年)より、『カルティエ』腕時計パシャのアチバー(達成者)に選ばれる。
歌舞伎役者としての主軸を大切にしながら様々なことにチャレンジし表現者として邁進しようとしている。
青山学院大学在学中。

Interview

J-ENTERTAINMENTをご覧のみなさんこんにちは。 歌舞伎役者の片岡千之助です。21歳です。

Q4歳で初舞台ってすごいですね。
A4歳っていうのは歌舞伎の世界での初舞台の年では早い方なんですけど、基本的にはそのくらいの年の頃には初舞台っていうのはよく踏むものだと思います。4歳の頃に歌舞伎座で片岡千之助として「お祭り」という演目でデビューさせていただいたんですけれども、小さい時から歌舞伎の舞台に立つことが憧れな部分がすごい強かったので、とにかく嬉しくて笑っていた記憶が強いです。そこから、その歌舞伎の舞台に立つというか何か人様に見て頂くという、その嬉しさとかワクワクはずっと心の中にあって、ある意味その初心というか4歳のときの気持ちはずっと変わらずに、心の奥底にずっと止まっているかなと思います。
Q独特の化粧がカッコいいですけど、ご自分でされるんですか?
A化粧というのは歌舞伎独特のもので、基本的に皆さんが想像されるのは、白い顔に赤い目だったりすると思うのですが、僕が中学校入ったぐらいから少しずつ「立役」(男役のこと)の顔であったり、お化粧であったり、「女形」(女性の役)の化粧であったりというのを勉強させていただいていて、今は、どちらもまだまだですけれども、化粧を自分でやらせていただいています。
基本的に、皆さん、小学校高学年か中学に入る頃からは自分でやられていますね。
Q女性の役もされるんですね。女形を演じるむずかしさ、また、魅力などを教えてください。
A男性が女性を演じるって言うのは本当に歌舞伎の大きな特長の一つだとは思いますが、ここが一つ歌舞伎の大きなアピールポイントだと思います。歌舞伎には、化粧もあれば衣装もあってカツラもあって、また、大きないろいろなつけるものがあったりというのはありますし、なおかつそこで役者の表現力っていうのが加わって、女性らしさというのをいかに表現できるかというのが大事だと思っています。例えばの話ですけれども、女性を演じる時は、例えば足が外に開かないだとか、肘が外に出ないだとか、とにかく足が内股だったり、真っすぐだったりっていうようなところに気を使いながら、あとは本当に女性の自然な仕草だったりというのを諸先輩方の形から学んだり、さらには今を普通に生きている現実世界で普通に会う女性のふとした仕草だったりというのが、そこの表現に加わってくるかなと思います
魅力…そうですね、やる側からしての魅力っていうのは ある意味では自分が普通ではなれないものになれるっていうのもありますし、やはり、その魅力はご覧になってる皆さんが自由に受け取ってくださればいいなと思います。
Q人間国宝(重要無形文化財)のおじい様(15代片岡仁左衛門)との共演について教えてください。
A祖父という存在は、僕にとって、歌舞伎というものをやらせて頂く上では、本当に大きな原動力になっています。その原動力というのは、僕の中では祖父は憧れの存在であって、その憧れの存在がいることによって舞台に立ちたい、アソコを目指したい、ああなりたいっていうような、本当に希望のような存在です。
Q伝統芸能を受け継いでいくのはたいへんなことが多いと思うんですが、型や様式など決まりごとが多いなかで、自分らしさをどう表現していくんですか。
A歌舞伎というのは、本当に今の時代ではある意味では古典であり、古典というものは難しいものですけれども、僕の中にあるひとつの認識としては、まず歌舞伎という、歌舞伎の古典というものがすべて、多くの方々に伝わっているかといったらそれはまた違いますし、尚更知らなかった人からすればそれはある意味新しいものとして捉えていただくこともできると思います。また、古典の歌舞伎の中にある型というものが残っていって、その型というものを重んじ、そして、その先に、今の時代だからこそ出来る伝え方であったり、自分だからこそできる表現っていうのがあり、なので、型がないとそこに到達できないという認識があります。
Q中学生の時から自主公演を始められましたね。
A自主公演と言いますけれどもある意味勉強会っていうものを、本当にその若い時にやらせていただき、周りのいろんな支えて下さる方々のお言葉も頂きながら、それが一つ形になって、また今年ちょっと間があいてしまったんですけれども、少しずつでも、もう一回再開できたかなと思いますし、またこれからも、新たな「千の会」という自主公演をさらに成長させて頂く為に色々チャレンジしたいなと思っています。
Qパリでの公演はどうでしたか。
Aたしか17の時に、パリで初めての海外で、歌舞伎というものを披露させていただいたんですけども、最初は、いつもと違う緊張感だったりとかが自分の中にありながら、僕の中で夢でもあったので、とてもワクワクしながら臨ませていただきました。現地のフランスの方であったりとか海外の方たちの前で踊りを披露させていただけたことは本当に楽しかったですし、なおかつ見て下さった方々が本当に喜んでくださったのが直に伝わってきました。その講演の後に、軽いインタビューのような形で、自分の意見を述べさせていただくことがあったんですけども、そのときに自分の一つの夢の中にはいつかパリのオペラ座で歌舞伎を披露したいと願いがあるんですと答えたら、観客の方が「You can do it」って言ってくださって、本当にその時、見る側の芸術に対する熱い気持ちと温かさを感じた瞬間でもありました。
Q新しいことにいろいろとチャレンジされていますが、歌舞伎で培ってきたものが生かされているんですか。
A歌舞伎以外、例えば、今ファッション関係のお仕事だったりをやらせていただいてますけれども、そのファッションであれば、雑誌に出させていただくだとか、いろんなものを身にまとわせていただくことがありますし、また、これからさらにいわゆる映像の世界と言いますかドラマとか映画とか歌舞伎以外の舞台演劇って言うものに携わらせていただけたら、表現をする一人の人間としてそこそこの経験をしますし、自分の軸の軸にある歌舞伎というものに還元できるよう、色んなことをいろんな表現を学びたいなと思っています。
Qコロナによる影響はありましたか。
Aこのコロナというもので本当に世界はまだまだ大変な世の中ですけれども、最初、まだ1年、1年半ぐらいでしょうか、日本でコロナが蔓延し始めて急に歌舞伎もストップして、いざまた始まるとなったら席数が半分であったりだとか、いろいろと体勢を変えなければいけないことが増えていったり、難しいことがまだまだ続いているんですけれども、僕が思うに、このような大変な時期っていうものは、今までの歴史、人間が生きてきた歴史を振り返る中でさまざまなことがあったと思います。例えばウイルスのこともそうですし、いわゆる自然災害であったりだとか、例えば戦争もそうです。戦争なんか本当に様々ないろんな大変なことがあって、けれども人間はそれを経てさらに強くなり成長し、新しい時代を築き上げてきているものだと僕は信じているので、このような時代だからこそ、できること、やるべきことはあるんじゃないかなと思います。僕の中では、だからこそこれができるあれができるというのは本当に明確な案まではいかないんですけれども、ただ、闇の中だからこそ見える希望の光というものを信じて、これからさらに成長したいなと思っています。
QWhat would you like to do in the future?
(これからやってみたいことを教えてください。)
AI'm a beginner and nervous in the Kabuki society. So, I want to challenge and experience not only Kabuki but also various other things to be a better person. In the near future, I want to be "the one" who could introduce the Japanese Traditional culture, Kabuki, to the world.
(歌舞伎の世界ではまだビギナーであり、ナーバスさを感じています。ですので、歌舞伎だけでなく、いろいろなことに挑戦し、経験して、より良い人間になっていきたいと思っています。近い将来、日本の伝統文化である歌舞伎を世界に紹介できるような”存在”になりたいと思っています。)
QPlease give a message to the people of the world.
(世界の方に向けてメッセージをお願いします。)
AWe are facing serious issues such as COVIT-19 pandemic and many national disasters due to the global warming. In the circumstances I believe that arts and entertainment will be able to make the world happy and to give hope. So, I’ll do my best to be the one.
(私たちは、地球温暖化に伴うCOVIT-19のパンデミックや幾多の国家規模での災害など、深刻な問題に直面しています。そのような状況で、アートやエンターテインメントは、世の中を幸せにし、希望を与えることができると信じています。ですので、そのような”存在”になるために、最善を尽くすつもりです。)